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更新日誌


Weihnachtssocke


       2021年12月28日(火)デモ二つ


   19日(日)、グループ「コロナに対 抗する医師たち」の呼びかけに応えて、三万人以上がウィーンの旧市街を囲むリング通りを光を掲げながら静かにデモし、コロナで亡くなった 人たちを追悼し、また治療に全力を傾け努力を続けている医療従事者たちに感謝の気持ちを表しました。この日は強い風が吹いていて、ろうそ くがかき消されてしまうばかりだったので、風よけのランタンを持っていない人は、スマホの灯りを掲げて、光の海の中を行進しました。
 
   その1週間後の26日(日)には、2,000人から4
,000 人の人々が政府のコロナ政策反対デモに参加し、やはりリング通りを行進しましたが、これは19日のデモへの答えの意味を込めていたもの だったそうです。新年、情勢がどんな展開になるか、希望と諦めが交錯します。


      2021年12月24日(金)メリー・クリスマス!


   皆さま、どうぞ心温まる楽しいクリス マスをお迎え下さい!

今年一年のHPとのおつきあい、本当にありがとうございました。
新年もどうぞよろしくお願い致します。
新年がコロナ収束の道へ向かえる年となりますように!


   2021年12月11日(土)再びコロナ政策反対デモ


   今日も再びウィーンで、44.000 人がコロナ政策反対・コロナワクチン接種義務化反対デモに集合しました。32団体がデモを申請し、7団体が届け出上の不備で拒否されまし た。英雄広場では、コロナから完全回復し た自由党党首キックルが過激な言葉で演説。「我々は混沌と強制に反対する自由のメガデモのために、各種市民運動グループと協働してここに 集まっている。我々は政府からばかにされ、足蹴にされているのだ。自由のカリカチュアを本物の自由だと偽っているからだ。我々はロックダ ウンとワクチン接種強制に反対する。”非人間化”戦略が政府によって行われている。政府は全く誤ったことばかりをしている。自由と強制と は相入れないものなのだ」。「我々は900万人いる。これから目覚めるべき人々がいるとしても。我々は理解していない者たちのためにも闘 う。これが我々の連帯だ! そして我々は政府が破滅するまで行動を続ける。 我々は皆、そのために貢献できるのだ」。デ モ隊は「コロナワクチン接種義務化反対!」を中心に、「国 民は我々だ!」「子供たちに手を出すな!」 な どのスローガンを掲げて行進。各州から応援に駆け付けた警察官も含めて1400人が出動、9人が逮捕され、734 人がコロナ非常対策法違反で書類送検されました。国民党からは、「自由の理解が浅薄。いまだもって事態の深刻さを全く理解していない」、 社会党からは、「攻撃的なレトリックで干渉行為を正当化する自由党党首キックルの継続的な焚きつけによって、自由党デモの頂点に暴力を肯 定する勢力が現れたのは危険だ」との批判が出ました。ワクチン拒否派は、コロナは単なる風邪以上のものではないと思っていますから、当然 集中治療室の深刻な状況など、信じないわけです。そんなニュースは罠だ、陰謀だ、と思う人もいるでしょう。それなら一度、彼らに集中治療 室を見学してもらうのはどうでしょうか? そして現状を知ってもらうのは? 彼らは自由を主張していますが、自らの自由を守るためには、 人の自由を奪うのもかまわないと思っているのでしょうか? 多くが未接種者である重症患者のベッドが埋まってしまっているために、ガン、 心臓病、腎臓病を患う人たちの手術が、直前になって大幅に延期される事態が残念ながら起こり始めています。




   2021年12月05日(日)コロナ政策反対デモ


   土曜日の昨日、ウィーンで何十もの団 体がコロナ政策反対・コロナワクチン接種義務化反対デモに集合しました。40,000人以上が旧市街をぐるっと囲むリング通りを行進、全 体としては平和的なデモでしたが、陰謀派から子供連れの家族まで、「ワクチンは殺人だ!」「俺 のことは俺が決める!」「わたしは奴隷じゃない!」といった標語を掲げて行進、中には警官隊に襲いかかる者、火炎瓶の投げるものも出て、 5人が逮捕され、688人がマスクなし、社会的距離を守らないのルールに反して書類送検されました。またコロナ政策反対デモに反対 するデモにも1500人ほどが参加したそうです。

   野党自由党のキックル党首は、「オーストリアよ!最高のプロテストを示したこの土曜日に感謝する。君たちはすばらしい!」と称賛の メッセージをフェイスブックを通して送りました。キックルは一貫して、政府の政策に反対し、反対デモを自ら組織し、コロナに馬用の回虫駆 除薬が効くと宣伝し、自由党派でそれを買って飲んだ人が死ぬということまで起こっているのですが、それでもなお反対派も根強く、社会は分 断状況に陥ってしまっています。家族間、友人間、また職場でもワクチン接種にたいする意見の食い違いで争いが起こっています。どう反対派 を説得してワクチン接種をしようという気持ちに持って行くかが、政府の大きな課題です。

   


   2021年11月20日(土)やっぱりハード・ロックダウン


   2Gルールにしたものの、新 感染者数は毎日のように最高記録を更新するばかりで、昨日、ついに15,000人を超えてしまいました。そこでまた州知事と政府が話し 合って、ついに来週の月曜日、22日からハード・ロックダウンに踏み切ることになりました。食料品以外のお店は全て閉店、飲食店はテイク アウトのみ可能、美容院・理髪店も閉鎖。もちろん劇場も閉鎖です。とりあえず3週間、12月12日までですが、延びる可能性もあります。 さらに2月からはコロナワクチン接種を義務化しようという準備が進んでいます。重症患者がついに500人の壁を超えてしまい、重症患者用 ベッドが満員の州も出て来ました。ここで何とかしないと、医療システムが破壊してしまいますが、効果が病院に現れるには、2,3週間はか か りますから、待たなければなりません。

   それでもワクチン反対派は根強く、土曜日の今日、たくさんのデモが行われています。自由党も先端に立ってデモを計画、今日の結果が 気になります。日本では昨日の感染者が149人だったそうですが、オーストリアの15倍の人口の国で、オーストリアの100分の一です ね!このまま上手にコロナ収束の道をたどっていくことができますように、と 心から祈らずにはいられません。でも気を緩めるとすぐまた元に戻ってしまいますから、皆さん、どうぞ気を緩めず、よい結果に向かって下さ いますように!



    2021年11月12日(金)ワクチン非接種者のロックダウン


   日本では感染者が激減していますね。 自滅ヴィールスが現れたせいだ、と言う話も聞いていますが、一体何が本当の原因なんでしょうか。知りたいものです。

   オーストリアでは残念ながら、秋から感染者が急激に増え始め、11月5日(金)には、コロナ始まって以来の最大感染者数、9943 人を記録してしまいました。日本の人口はオーストリアの15倍ですから、日本だったらと考えてみれば、その恐ろしさが分かると思います。 そこでその日の夕方、9つの州の州知事がウィーンに集まり、政府と話し合い、それまでの3Gルールを、8日の月曜から即2Gルールを有効 と することに決定しました。3Gルールと言うのは、飲食店、美容院、コンサートなどに入場するには、ワクチン接種済の人、コロナに罹って回 復し た人、あるいはPCRテスト陰性証明書を持つ者(48時間有効)でなくてはならなかったのですが、2G と言うのは、さらに厳しくして、今まで三つ目の手段だったPCRテスト陰性を無効にしたものです。ただし職場では3Gが有効です。

   感染者を見ると、重症患者の8,9割がワクチン非接種者なので、ワクチンが効いているのは確かなのですが、感染者全体の4割もがワ クチン接種済の人たちなのです。おかし い、ワクチン2度接種しているのに、と思いますよね。どうもこれがまずかったようなのです。ワクチンを2度接種したら9ヶ月有効、ということに なっていたので、皆安心していたら、ワクチン効果はそんなに持たない、と言うことが分かって来たのです。それで安心していたワクチン接種 済の人たちが、抗体がなくなってしまったかあるいは非常に低くなってしまったために、ワクチンを打っていない人たち(35%もいます)か ら 感染してしまったのが主な原因のようなのです。そこで、2度目を打って から6ヶ月を経過した人は、予約なしですぐに3度目のワクチンを打てることになりました。特別の事情があれば4ヶ月以降から打てます (ウィーン州では事情がなくても4ヶ月以降可)。3度目のワクチンはしばらく前から推奨されていたので、既に終えている人も結構います。 私もその一人です。

  今回の措置は別名「ワクチン非接種者のロックダウン」と呼ばれていますが、それは2Gによって、非接種者はワクチンを 受けない限り、飲食店にも美容院にも行けず、コンサートにも行けず、食料品を買うか仕事に行く以外、家にいなくてはならなくなるからで す。もちろん政 府は、状況がここまで来たら、個人の自由を主張することはできない、国民全体が協力して、生き延びるために集団免疫を実現するしかない、 ワクチンを接種して下さい、とワクチン・キャンペーンを展開していますが、陰謀論その他ワクチン反対派も根強く、やはり強力な反対運動を 展開 しています。同時に2Gになるならしょっちゅう職場やバーに行くためにテストを繰り返すのも面倒くさいから、ワクチンを受けるという人たちも いて、今まで62%からちっとも増えなかったワクチン接種率は、ほんの少しですが65%に増えました。

   ワクチン接種済の人たちの第3回目接種がどのくらいの速さで進むか、ワクチン非接種者のワクチン接種がどの程度進むかに、これから 何とか今の状況を切り抜けられるかどうかがかかっています。
   

   今日の時点で
新感染者数は11,191人、集中治療室のベッドは439床埋まり、一般病棟では1851人の患者 が治療を受けています。若い入 院患者が増え、小さな子どもたちを残して亡くなる若い母親、父親が増えています。夏から今まで何もしないでほぼ傍観状態だった政府が、余 りの状況についに動き出したわけですが、
何とかしてこの危機を乗り越えられますように、と祈るばかりで す。

   


 



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