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2021 年10月31日(日)秋の会食


   週末だけ二泊三日で、ウィーンから車 で1時間半ほどのいつもの山村に行って来ました。もう秋もだいぶ深まって、黄、オレンジ、茶、赤と色とりどりに染まった木々の葉の美しさ が目に心地よくて、心が洗われるよう。素晴らしい秋晴れなのに、牧場にはもう牛たちは出ていませんでした。彼らには寒過ぎるのでしょう か。楽 しみにして来たのに、会えないのは残念! 招かれた家は、海抜800mほどの宿から、300mほど下った村にあります。今回は連れ合いの母方の従兄が、彼の父方の従弟たち 二人と会わせたいから、ということで、招いてくれたのですが、連れ合いはその人たちとは子どもの頃に一・二回会ったことがあるだけで、そ の配偶者たちとはもちろん初めて、私にとっては連れ合いとその従兄以外の五人とも初めてなので、ちょっと緊張して出かけました。父方の従 弟の一人が奥さんと共に私たちを招いてくれたのでしたが、食事前の歓談で連れ合いの知り合いと彼らの親戚とが繋がったりして、パズルが一 つずつカチッとはまって行くような「そうだったのか体験」をしたおかげで少しずつ打ち解けた雰囲気になって行きました。スープの後のメイ ンディッシュは、レアのローストビーフに茸と焼きじゃが添え。肉が苦手の私にとってはレアのローストビーフなんて恐ろしかったのですが、 思い切って挑戦したら、思ったよりはおいしくて、何とか食べられました。お寿司やお刺身の魚もやっぱり生なのだから、何とか食べられたの かしら? 食後は、連れ合いとその従兄、招いてくれた父方の従弟氏、私の4人で秋の森風の庭をしばらく散歩、昔この下に池があった、と か、この後ろ辺りに馬小屋がなかったっけ?などと話しているうちに、連れ合いの昔の記憶が本当だったことが分かったりして、連れ合いも大 喜び! もう一人の父方の従妹は、彼女の配偶者と一緒に、奥さんと台所で楽しそうにおしゃべりしていたので、比較的緊密に会っていて、親 密なようでした。小さな散策から戻った後は、父方の従弟氏が改装した地下室と屋根裏を案内してくれました。地下室には大きな洗濯機が2つ 並び、アイロン台、シーツの自動アイロン機などすっかり設備が整っていました。屋根裏の方は、幾つも寝室、お風呂場、シャワーなどが揃っ ていて、6人くらい泊まれそう。でもそれほど人の出入りはないように思えたので、むしろメンテナンスが大変なんじゃないかと思いました。 連れ合いによれば、昔はこの家に「おばあちゃん(誰のおばあちゃん? 従弟氏のではないかと想像)」が住んでいて、このおばあちゃんのと ころへ結構遊びに来ていたようです。従弟氏は父親からこの家を受け継ぎ、改装したのだそう。戦争があり、それぞれの家の浮き沈みがあり、 と幾世代にも渡って、ある家を見てみると、現代史の一コマに組み込まれているんだなあ、と実感して、そういう見方をしてみるのもなかなか 興味深い、と思ったことでした。帰りは、従弟氏が奥様と二人、門の三台の車のところまで出て来て、来た時に比べて、ずっと親しくなった挨 拶を交わし、手を振って送ってくれました。従妹さんの娘さんは、日本に行ったことがあり、とても気に入って、今日本語を勉強中とのこと で、今日も一緒に来るはずだったのに、何かで来られなかったと、残念がっていました。ひょっとするとこの従妹さん、娘さんとは会う機会が 来るかも、とちょっと楽しみです。 
 
 


2021 年10月14日(木)三度目のワクチン


   パラリンピックが終わったと思った ら、もう10月も半ば。ご無沙汰致しました。私、8月末に三度目のワクチンを接種しました。5月半ばに二度目を打ってから3ヶ月しか経っ ていなかったのに、抗体値を調べたら、ほとんどゼロ近くまで落ちていたからです。一か月後に病院に行くと、血液像が急に悪くなっているの で、輸血をします、と言われ、1リットルの輸血をしました。終わってから、あれ?と思いついたことがあったので、家に帰ってから、ワクチ ン接種をした日、血液像が急激に悪化して、輸血を受けた日を調べて見ました。すると、何と三度ともワクチン接種およそ1ヶ月後に血液の状 態が悪化、輸血という経過をたどっています。しかもワクチン接種以外に、今までこのような体験をしたことは一度もありません。どうもワク チン接種と1ヶ月後の血液像の悪化には相関関係があるのではないか、と思ったので、漢方の先生の診察に行った時、話してみました。する と、「間違いありません、副反応(副作用)です!」とはっきりとしたお答え。先生は、漢方医ですが、金曜日はいつも救急医として働いてい るので、仕事の中でたくさんの副反応の事例に出会ったのだそうです。「全く何でもない人もいるかと思うと、ほとんど死にそうになる人もい る。これほどたくさんの激しい反応が出るなんて、本当に驚いたよ!」 今までは、うーん、血液増強の処方は苦手なんだよ。病院で、よい薬 がないか聞いてみて、などと言っていたのに、今回の経験で、血液像をよくするための漢方薬の処方をしてもらえることになり、ホッとしまし た。病院で処方される化学製薬で、赤血球、白血球を増やす注射があり、それぞれ毎週1度、打っていますが、一時的には増えても、またすぐ 下がるので、対症療法でしかなく、ある程度の値を保つためには、ずっと打ち続けるしかなくなります。しかも先生は、かなり長く続けても大 丈夫と言っていましたが、本当に長く続けても全く問題ないとは言えないだろうと思います。赤血球、白血球、血小板などを漢方薬で増やすに は、造血システムそのものをよくして行かなくてはなりませんから、非常に時間がかかります。前の漢方の先生もその努力をしてくれたのです が、例えば白血球を取って見れば、2,3年かけて5%増えるというほどのゆっくりさでした。でもその代わりそれはちゃんと血液検査の結果 として、数値として出て来ます。そうそう、3度目のワクチン接種1か月後の抗体値は、充分あります。しっかり守られています、ということ で安心しました。この上はなるべく長くこの抗体値が持ちますように、と願うばかりです。



    2021 年09月03日(金)パラリンピック


   パラリンピックもいよいよ最後に差し 掛かりましたが、皆さん、見ていらっしゃいますか? 日本のことはもうよくご存知だと思うので、今日はオーストリアについてお知らせした いと思います。

   まずかなり最初の方でペポ・プフが、乗馬の個人とフリースタイルで銀メダル2個を獲得! フローリアン・ブルングラバーがトライア スロン(水泳750メートル、自転車20q、マラソン5q)でやはり銀メダル。その後陸上で、ハンドバイクによる自転車タイムトライアル で、ヴァルター・アブリンガー、トーマス・フリューヴィルト、アレクサンダー・グリチが、一緒に金、銀、銅を獲得! その後、ヴァル ター・アブリンガーがハンドバイクでのロードレースで2個目のメダル、今度は銅メダルを勝ち取りました。またトーマス・フリューヴィルト もロードレースで2個目の銀メダルを獲得しました。さらにアレクサンダー・グリチもロードレースで銅メダルをもう一つ取りました。という わけで、オーストリアは今までで、金1個、銀5個、銅3個の計9個のメダルを獲得しています。人口は日本のおよそ15分の1ですから、人 口比にして見るとなかなか良い成績ですね!

   それぞれのアスリートがどのようにして障害を持つに至ったのか、
病気だったり、事故だったり、兵士として作戦に参加していて敵の攻撃を受けたりと、原因は様々ですが、その衝撃からどのように立ち上が り、アスリートとして生きる決心をしたのかの個人史を聞いてみると、しばしば言葉を失います。私の再生不良性貧血なんて、どうってことな いじゃない、と勇気が湧いて来ます。私も今回のパラリンピックが、障害があるのは特別なことじゃない、という認識を
大 きく一歩広めるのに役に立つことを心より祈る一人です。だって誰でも病気になることもあれば、事故に遭うことだってあ るのですから。


   



 



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