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更新日誌


Sakura


  2022年8月11日(木)思い出とご挨拶


  皆さま、酷暑お見舞い申し上げます。ウィーンでも2週間近く35℃、36℃まで上がる日が続いています。建物の外壁が芯から熱せられて、南側の窓のシャッターを下ろして日 を遮っても室温が28℃まで上がるようになり、家にいても汗をかくようになりました。オーストリアはもともと亜寒帯の国で冬の寒さが 厳しいので知られていました。その代わり夏は30℃を超えても湿度が低く、気持ちよくて、カラッとしていて、夕方には軽いコートがい るくらい涼しくなりましたから、冷房なんて全く考える必要はありませんでした。ところが、ここ数年、湿度も気温も上がって来て日本の 夏に似て来ました。そこで数年前から一間用の冷房機が売り出されるようになったのですが、一般家庭で冷房を備えている家はまだほとん どありません。5日には日本でついに40℃に達したと聞きました。それに大洪水。ヨーロッパ全体でも、森林火災、日照り、暴風雨、洪 水 が被害を及ぼし続けています。この異常気象がそのうち普通になってしまうかも、と思うと不安です。熱中症にも感染拡大中のコロナにも 気をつけないといけませんね。どうぞ皆さま、上手に冷房を使い、体力を温存して下さいますように!

   考えて見れば、このホームページを始めたのは2002年の初めでした。今年で20年になるのですね! ホームページを作ったのは、 翻訳書をご紹介するためでした。1月半ばに、『子どもと本のCAFE』
コーナーに、ベヒシュタイン・シンポジウムの語りについての記事が面白かった、という初めてのお便りを頂き、飛び上がるほど嬉しく て、早速お返事を書いたのでした。そうしたらご自身の読み聞かせについての興味深いお便りを下さったので、掲示板に書いたお便りはし ばらくすると消えてしまうので、いつでも読めるように記事の中に加えることにしました。このようにして次々と児童文学に関心のある 方々から、読み聞かせの体験、語りの体験などが寄せられ、楽しい意見交換が始まったのです。2002年の11月半ばには何と1万人の 方が訪ねて下さいました。その1年後には2万人になりました! 思ってもみなかった幸運でした。

   2004年には『にぎやか色のちび』、『赤いロッコと緑のギル』が発刊され、たくさんの方から感想を頂き、それをきっかけに『にぎ やか色のちび』の翻訳に大協力を頂いたおひさまさんが、とても楽しく、感性豊かな別館ホームページ「ちびとなかまたち」を立ち上げて くれました。ここには子供たちもたくさん集まってくれました。2003年にウィーンに再移住してからは、ウィーンの生活をご紹介する コーナーができました。また仕事で書いたウィーンについての記事も増えました。離婚による敗残者意識から立ち上がる道を描いた『だい じょうぶ、一人でも生きられる』、サダム・フセインに父親を殺されたイラクの族長の娘が国会議員になるまでの闘いを描いた『サフィ ア』もそれぞれ2002年、2006年に出ましたが、何年かして残念ながら全て絶版になりました。そうしてホームページの中心は、 オーストリア、ウィーンの生活のご紹介に移って行きました。

   2008年の1月には訪問者は4万人に、2009年の8月には5万人に達しました。切り番リストにも色々な方からお便りを頂きまし た。そして2011年の3月に6万人を記して、切 り番リストは終わっています。訪問者は8万人台まで伸びました。が、数年前からはホームページ作成ソフトの「フロントページ」が発売 以来20年と古くなり、文の挿入ができない。文字変換がおかしい、とあれこれ問題が出るようになり、第一助っ人さんは色々がんばって 直してくれたのですが、最後には、これはどうも日本の大家さんの問題のように思う、と言っていました。彼はコロナに罹ってしまい、病 状自体は大したことはなかったのに、治ってからの後遺症がひどく、頭痛、だるさなどに数か月も悩まされました。そこで第二助っ人さん の登場。彼はホームページ作成ソフトをBlueGriffonに変えることを提案、BlueGriffon を使った感想を日本人が書いているのを読み、元々英語のプログラムなので日本語でも使えるかどうか試したところ、ほとんどワードのよ うに楽々使えるということなので、BlueGriffonに 決めました。ただし助っ人さんのやり方では、コンピュータ言語を少しいじる必要が出て来て、怖かったのですが、助っ人さんが前以て新 しい月のひな型を作ってくれることで、私はほんのちょっといじればよいことになり、解決しました。

   ところがまた文字変換がおかしくなりました。助っ人さんによれば、BlueGriffonは日本語と相性が悪いみたい、という のですが、日本人のお墨付きのはずだったのにねえ。ウィンドウズ10プログラム自体はドイツ語のものを使っていま す が、それが影響していると言うことはあるのでしょうか? まあ現在はうまく行っているので、このまま行ってくれますように! ところ が最近、掲示板が使えなくなっているのに気づきました。これでは読者の方からのお便りが書けません! これももう有効期間が過ぎた、 とい うようなことなのでしょうか? ここまで来て、もうこのまま続けて行くのはよくない、と思うようになりました。今、このHPを読んで 下さる方は、こちらの不手際でご迷惑をかけ過ぎたことや、新しい翻訳書がないことなどで、今はとても少数だと思います。それでもこの HPが唯一のつながりという方もいらっしゃるので、一人でも読んで下さる方がいれば、というような思いで続けて来たわけですが、その ことに本当に意味があるのだろうか?と考えるようになりました。20年からはコロナ・ニュース、ウクライナ戦争が始まってからは、ウ クライナ・ニュースみたいになってしまい、本来の目的から離れて、これをする意味があるのだろうか?と思います。

   翻訳書をめぐって、たくさんの方々からお便りを頂き、意見交換の楽しさを味わわせて頂き、おひさまさん、チカさんからは、共によい 翻訳に向けて、協力しながら努力する喜びと素晴らしさという言葉では言い尽くせない贈り物を頂きました。このホームページに集って下 さった方々に、心からの御礼を申し上げます。お陰様でどんなに私自身を豊かにして頂いたか知れません。翻訳については、まだお話した いことがたくさんあります。また私の基礎疾患、再生不良性貧血については、十代で病気が発見され、最重症から五十年でどうやら中等症 といえるまでに回復することができました。このことも同じ病気を抱える人たちにお話して、闘病、回復への参考にして頂けたら、と思っ ています。そして翻訳者としての夢もまだ諦めないつもりです。次に皆様にお目にかかる場は、できればブログと言いたいですが、一人で できるのかどうかまだわかりませんから、これからあれこれ道を探って行こうと思います。

   ずいぶんと迷いの時期が長くて皆さまには申し訳ないことを致しましたが、このホームページの本来の役目は果たした、として
ここで役目を終えて、閉じることにしたいと思います。皆さま、長い間本当にありがとうございました。ご厚情に心より感謝致します。そ して素晴らしい友情をありがとうございました。

   このホームページは、今すぐに閉じてしまってはあまりに突然なので、1,2ヶ月このままにしておきたいと思います。児童文学、伝承 文学 に関心のある方、オーストリア、ウィーンに関心のある方、興味のおありになる記事をもう一度読んで頂ければ幸いです。旅行の好きな方 は、「旅 日誌」をどうぞ。この先どうするかを決めたら、最後にここでお知らせしたいと思います。皆さま、本当にありがとうございました。

 


   



    2022年7月10日(月)長い間の沈黙、申し訳ありませんでした。

  皆さま、すっかり、すっかりご無沙汰致しました。もうすぐ7月も半ば、長い間の沈黙、本当に申し訳ありませんでした。4月にIT助っ人さんに来てもらう約束になっていたの ですが、4月19日の夜中に、玄関ドアの手前で、どういうわけかいつも履く靴を乗せてあるプラスティックのタブレットに乗ってしま い、そのタブレットが廊下を滑り、あっという間に転んで、納戸のドア横の柱に思い切り背中をぶつけてしまいました。周りに捕まって起 き上 がれる支えがなかったので、背中とお尻でベッド近くまで移動し、やっとベッドの支えに捕まって起き上がり、横になりました。

   とにかく眠ることはできたのですが、その日の朝が病院の定期血液検査でした。そこで血液内科の先生に話して、形成外科にも回しても らい、MRI検査をして診てもらったところ、第3と第5胸椎が、折れてはいませんでしたが、潰れてしまっていました。それで脊椎を守 り、支えるために、背中側とお腹側からきつく抑えるコルセットをはめて生活することになったのです。眠る時も左脇を少し緩めるだけ で、コルセットははめたまま。ゆっくり歩く以外、下を向いてはいけない、急な動きをしてはいけない、身体をねじってはいけない、かが んではいけない、従って料理をしてもいけない、といけないことだらけ。できることと言えば、椅子に座ってテレビを見るか、本を読むか くらいです。パソコンに向かうのも腕を上げると痛いので辛いし、ホームトレーナーでの自転車漕ぎも、ダンベル運動も、体操もできなく なり、運動がほとんど不可能になってしまったために、コルセットをはめていた6週間余りで、足が猛 烈に弱ってしまいました。この間はただただ我慢の日々。ようやくコルセットが外せると、リハビリを始めました。週2回、訪問看護師さんに来てもらい、脊柱に負担を掛けない 起き方、やはり脊柱に負担を掛けずに少しずつかがむ練習、頭をまっすぐ起こしたまま、シャワーを浴び、髪を洗う練習、歩く練習など、 日常生活を少しずつ楽にする練習を続けました。4週間ほど来てもらってやっとほぼリハビリ卒業と判断、お祝いと疲れ休めを兼ねて3泊 4日でしたがいつも行く比較的近くの山と森と牧場の宿へ。ストレスを癒して、昨日帰って来ました。

   転んで胸椎を痛めて以来、ずっと連れ合いのところで世話になっていたので、我が家で寝るのはなんと2ヶ月と3週間ぶり!食事を作る にも、あれ? お塩はどこに置いてあったんだっけ? なんて一瞬思ってしまうほど。

   これから我が家での日常生活を築いて行きます。自転車漕ぎもダンベル運動も体操も少しずつ始めて行きます。こんなわけで、長い長い 間ご無沙汰してしまいましたが、事故って本当に一瞬で起きてしまいます。皆さんもどうぞ気をつけて毎日をお送り下さいますよう。 



    2022年3月29日(火)新たに始まった対面の停戦会議でウクライナが安全保障の条件を提案

  今日、トルコが仲介人となり、イスタンブールで再び対面の停戦会議が開かれました。4時間の協議の中で、ウクライナは安全保障システムに関する提案をし、この安全保障シス テムが機能するのであれば、ウクライナは中立に同意すると述べました。ただし、この中には、ウクライナ国内に外国軍基地が存在しない ことを含みます。ロシア代表団団長のメディンスキは、話し合いは建設的であったと述べ、これから提案条件を検討し、プーチンに報告す るそうです。ウクライナのクレバ外務大臣は、真剣で実質内容のある話し合いができ、釣り合いの取れた合意に達しようという意思があれ ば、協議は進んで行く。しかし、人間、国、独立の交換はしない、我々の求めるところは具体的だ、と述べました。この安全保障システム には、トルコと共に、ポーランド、カナダ、イスラエルが保証人となります。明日の結果が待たれます。

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   3月1日の更新日誌を読んだというお便りを頂いて、びっくりして開けて見たら、なんと3・4月分がアップされています! ちゃんとコ ンピューター言語の数字も直したのに、アップロードできなかったので、理由もわからずすごすごと引き下がって、これでは助っ人さんを 待つしかない、と思っていたのですが、どうもアップロードにとても時間がかかった、と言うことだったようです。そう言えば今までにも 翌日とか、1週間後とかになってアップロードされたことが確かにありました! よかった、操作は正しかったのですね! もっと早く見 ればよかったのに、ほぼ1ヶ月も経ってしまって申し訳ありませんでした。これからはすぐアップできなくても、翌日、3日後、1週間後 と繰り返し、アップできたかどうか見ることに致します。



   2022年3月1日(火)ウクライナで戦争始まる!


   2 月24日早朝、プーチンのロシアがウクライナに侵攻、戦争が始まりました! が、今のところ、ウクライナの善戦でロシアの思った通りに は行っていないようです。多くの人々がウクライナ脱出を図っており、国連の27日の発表では、既に37万人の難民が国境を超えており、一 部 はオーストリアにも到達しています。スロヴァキアには27日の朝、25.395人、ハンガリーでは、26日およそ1万人が難民登録をしま した。

   EUはウクライナからの難民を直ちに受け入れ、3年まで逗留可、またEU全体で同じ方法を取り、プーチンの犯罪的な攻撃戦がもた らした人々の恐ろしい困難への断固とした答えとする覚悟です。オーストリアは今までは難民受け入れにはどちらかと言うと消極的でしたが、 内務大臣のカルナーは、ウクライナからの難民は全て受け入れると発表しました。ネーハンマー首相、シャレンベルク外務大臣は、受け入れの 理由に、地理的な近さと隣人援助を挙げています。既に各州、援助組織、各自治体と協力して、宿泊所の準備にあたっています。オーストリア への入国には基本的にビザは必要なく、観光目的という理由のみで90日から180日間まで逗留可能です。


  EU委員会によると、少なくとも30万人の難民がEU圏に入りましたが、今後増え続け、7百万人を超えると思われます。大部分は ポーランドを目指しており、既に15万6千人が到着。それ以外はハンガリー、ルーマニア、スロヴァキア等を目指すと思われ、ルーマニ アには既に7万1千人が到着しました。 ウクライナとロシアの停戦交渉は、ロシアの爆撃が引き続き行われる中、ウクライナとベラルー シの国境で、双方が送った代表団によって行われました。プーチンの出した停戦条件は、ウクライナの非武装化とロシアが占領したクリミ ア半島をロシアの領土と認めること。さらにウクライナ政府の「非ナチ化」とウクライナの中立を要求。6時間の交渉の後、結果が出せな いまま終わりましたが、交渉を続けることで同意しました。EUはウクライナに5億ユーロの武器供与を決定、
EU 防衛大臣が28日中に仔細について相談します。ロシアの侵攻はウクライナの必死の抵抗により、うまく行っていないようです。 しかもロシア側は燃料不足と品物不足で物流がうまく行っていないという困難を抱えていると見られています。侵攻がうまく行か ないせいか、プーチンは、核兵器始動の準備を整えたことをほのめかしました。プーチンは一体どうしたいのでしょうか?ウクラ イナに傀儡政権を作って、権力を手中にしたいのでしょうか? EU圏諸国、USA、日本などの協力と、賢い戦法で、何とか プーチンの気が狂ったような野心を食い止めたいものです。
  




 



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